荒野行動とは、ネットEase Gamesが開発・運営するスマートフォン向けのオンラインバトルロイヤルゲームです。2017年にリリースされ、日本を含む世界各国で人気を集めています。
2020年、荒野行動で極めて有名なプレイヤーの1人である「超無課金」が、開発元のネットEase Gamesに対し、開示請求を行いました。開示請求とは、個人情報や会社の秘密などを開示して欲しいと要求することです。
その際、超無課金は開示請求理由として、開発元による不当なチート対策や、イベントでの不正な抽選を行っていると主張しました。さらに、ネットEase Gamesの株主が中国の複数の会社であることから、開示請求を行ったという説もあります。
しかし、ネットEase Games側は開示請求に応じず、「極めて不当な要求」と反論しました。その後、中国にある裁判所では開示請求は却下され、超無課金は敗訴しています。
この事件により、荒野行動の開発元が中国企業であることや、プレイヤーと運営の間でのトラブルがあることが明らかになり、注目を集めました。また、超無課金自身も開示請求だけでなく、多額の訴訟費用を負担することになったと言われています。荒野行動コミュニティでは、超無課金を応援する声も多く上がりましたが、結果的には開示請求は認められなかったことから、無課金で有名になった超無課金の姿勢をめぐる論争も起きました。
不正な行為が行われているかどうかは定かではありませんが、荒野行動を通じて、開示請求やトラブルが起きることで、ゲーム業界の運営やプレイヤー間での信頼性や紛争処理の重要性が再認識された出来事であったと言えるでしょう。
